2013年10月20日日曜日

野心のマジックショー




お客さんの前では奇跡が起こったように演出するのがマジックショーですが、
袖に回れば、ああこういう仕掛けになっているんだなとわかってしまうので、
マジシャンはお客さんがそでに回ることを許しません。

観る角度を変えれば、感動も一気に覚める仕掛けがあるからです。


神様がいたら、その心までも透けるように見えているので、結果、苦しむのはそのマジシャンということになるのです。
いや、マジシャンは苦しむことはないか。だってそれがマジックだから。

これはたとえ話です。


ところで

野心は野心を引き寄せるのだな、と思います。
野心を抜いたところで、音楽とどう向き合っていけばいいかな。 
そう問いかけた時に、真っ白になってしまいました。

だから本当に純粋に音楽をするということは、実はとても大変なことなんだと思います。
けれどそれをリスナーとしての自分は望んでいるのです。
















2013年5月18日土曜日

♚Namioto Live Schedule♚


Namioto Live Schedule




大阪、南堀江で大柴広己くん主催の「もじゃまつり」にゲスト出演します。

*2013年61()
南堀江knave  http://www.knave.co.jp/  
knave 11th Anniversary~もじゃまつりオーサカ2013~大石と広沢と大柴~】
出演:大石昌良/広沢タダシ/大柴広己
 Guest : 波音(ex.小林亮三) O.act : 谷口貴洋
OPEN 18:00 START 18:30 
チケット前売¥3500 当日¥3800 入場時にドリンク代が別途必要となります。







東京渋谷で榎本くるみちゃんとツーマンライブです。
榎本くるみちゃんのTwitter https://twitter.com/krm1600
2013629日(土)
渋谷 LOOP annex http://www.loop-annex.com/
 【唄 榎本くるみ × 波音
出演:榎本くるみ/ 波音 他
 OPEN 17:30 START 18:00 会場
チケット前売¥3000 当日¥3500 入場時にドリンク代が別途必要となります。







             
こちらも東京渋谷で、大石昌良くんとタッグを組んで、久々のOKコンビです。
大石昌良くんのH.P http://www.014014.jp/
*2013年7月8日() 
【七夜月の唄】 
出演:OKコンビ(大石昌良&Namioto
/ 田澤孝介 / 櫻井有紀 [O.A] 片山遼
OPEN 18:00 START 18:30 
チケット前売 ¥3,000 当日 ¥3,500 (各Drink代¥500


お待ちしております!

2013年3月12日火曜日

ご褒美。

Ameni Recording

東京に到着した日は雨だった。
「Ameni」のレコーディングにふさわしい日だった。
この「Ameni」はずっとあたため育ててきた僕にとってとても大切な曲だ。
関わった人は知っていると思う。
誰にわがままだと言われようと、僕はこの曲を守ってきた。

実は、夏に一度、
pianist阿部樹一に鹿児島にきてレコーディングしてもらった。
遠隔で弾き語りのデモを渡していたので曲は伝わっていたが、演奏を合わせるのはあべちゃんが鹿児島入りしてからのわずか数時間。
リハーサルスタジオにはお金がかかるから入らず、アパートで友達に借りた二十四腱くらいのシンセでリハーサルした。

翌日、友達の家のグランドピアノのある広間を5000円で借りて(最初は10000円だったが一生懸命さが伝わってまけてもらった。)
クーラーの修理が来ないままの真夏の部屋で約7時間、必死で録った。
レコーディングエンジニアはいない。
だから僕がエンジニアをしながら。
手持ちの小さなZOOMのレコーダーと、備え付けのマイクで試行錯誤しながら、なんとか録音できた。
すべて一発録音。
頑張った。
そのなかからDahliaは限定20枚でリリースされた。
(このDahliaのテイクは苦しみと美しさが共存していて、前世の記憶を思い出すんじゃないか?ってくらいのテイクだった。阿部ちゃんのピアノはファンタスティックに波だっている。)

しかしながら、他の曲や、「Ameni」は、聴き直して納得のいく歌がとれておらず、
リリースできないと判断した。
この時のあべちゃんのピアノは素晴らしい。
ほんとにファンタスティック。
しかし、歌に納得できなかった。
葛藤しながらリリースをとりやめ、チャンスを生かせなかった自分に、自信をなくし、失意に落ちこんだ。


そして半年後、チャンスは二重に訪れた。

tsukuyomi(庸蔵's band style)が僕を東京に呼んでくれた。
さかのぼること2年、、庸蔵くん(tsukuyomiのリーダー)がオーガナイズしていたセッションに呼んでもらえたのがきっかけで益々交流を深めていった。そこにはあべちゃんもいた。
そのセッションがまた衝撃で、僕は音楽の中で自由に魚になった。
彼らとまた音楽がやりたくて鹿児島でイメージを膨らませていた。
だから一緒にライブができることがたまらなく嬉しかった。
新曲や、温めていた曲をお互いに出し合ってやる。
チャレンジの塊のライブをしようと。


そしてもうひとつのチャンスは、「Ameni」の再レコーディングだった。

遠隔でやりとりしながらドラマティックに仕上げるにも、環境を整えるのが困難だった。
せっかくtsukuyomiが東京に呼んでくれたのだから、この際、あべちゃんともレコーディングしてしまえ!と。

そしてエンジニア問題。
これはもう、一度レコーディングでお世話になった蜷川さんに電話で、メールで頼みこんだ。快く引き受けてくれた。ハイスペックのスタジオのミキサーを僕がいじれるわけがない。
なんど素晴らしいと口にしただろう。
なんどありがとうと口にしただろう。
デジタルピアノの音を本物のピアノのように弾くあべちゃんの繊細なタッチと、僕の歌を最大限に引き出してくれた。

9時間にわたるレコーディングで3曲の歌とピアノを録音。
7時間で7曲、エンジニアも僕っていう環境からすれば、じっくり作りこめて、ハイエンドのスタジオでエンジニアさんがいる状況は天の恵みでしかなかった。
完パケした時、泣いた。

鹿児島で培ってきた歌をかたちに残したかった。
どうしてもやりたいことだったから、きっと涙でたんだと思う。

Ameniは絶賛発売中!
ホームページから買えます。 
http://namiotomusic.wix.com/home#
是非聴いていただきたいです。






こちらはホームページも手掛けた下薗詠子作のCM。彼女はwebに携わるのは初めて。今回のデザイン回りを弟エーサと一緒に引き受けてくれています。


話は戻って、tsukuyomiとのコラボレーション。
こちらはあべちゃんとのコラボ、Ameniとは違う表情。なおかつ即興的で衝撃的な感覚。

facebookで庸蔵くんとたびたびやりとりしながら、お互い猫の手も借りたいようなパンパンさで、よく頑張った。庸蔵くんの家に行ったとき、彼はアレンジをずーっとイメージしていた。
音楽一色の部屋で鍵盤をひきながら、時々、ちっちゃい音でサックスのラインをたどりながら。

これ大丈夫か??ん??ってなりかけても、チャレンジ!
そして我々のチャレンジ精神が功を奏し、
tsukuyomiメンバーの豊かさが功を奏し、
とにかくすごい曲が生まれた。

本番当日。
僕はいろんな表情を自然と出せる。
演奏が豊潤で気持ちよかった。
お客さんの楽しみ方が素敵だった。
Namiotoはグラデーション、いろんな色があるよ。
それをtsukuyomiがいてくれたおかげで表現できた第一歩であった。


会場に来てくれた人は知っている。
あの感覚をパッケージしたいと願う。
これはいつかいい形で発表したいと願う。


売り子さんをやってくれた須山美奈子さんとフィアンセさんの協力もあって当日は「Ameni」のヌードポートレイト使用限定50枚が即完売。

月見ル君想フでのtsukuyomi(庸蔵's band style)とのコラボレーションライブは大盛況のうち終了。

来てくれた音楽仲間、ご縁のある方々、お客さん、ありがとう!!

打ち上げで食べたソウダルアくんの料理が美味しかった~。





今回、東京滞在中に泊めてくれた方々。
美味しいごはんと、あったかい寝床をありがとう。

鹿児島から東京に送り出してくれた身近な人たち、ありがとう。

お蔭で好きなことを思いっきりできました。

ご褒美です。

まだまだやります。





2013年1月15日火曜日

LIFE IS BEAUTIFUL


LIFE IS BEAUTIFUL



鹿児島でこの一年、僕は模索を続けてきた。

今回のツアー(2013 1/5大阪janus.  1/6京都天Q.  1/13東京月見ル君想フ)を終えて、心が感じたことを書き綴る。


大阪では、互いの違いを見つめ、受け入れて共存していく足掛かりをつかんだ。

京都では、過去にとらわれず、今を生きることが心を幸せにすると学んだ。

東京では、それでも信じて前に進むという強い気持ちでいれば、

人生はすばらしいと涙をながすような経験をさせてもらえると。

天はそれを知っているから、そのまま進めと。人々を通じて教えてもらった。

その証拠に、記念すべき場所で、すばらしいミュージシャンと一緒に演奏し、

歌いたかったことが歌え、この胸は、もっともっと歌をよくしていきたいという向上心であふれている。

ライブの音源を聴きながら、先ほど、僕は幸せものだと感謝した。


だからこれからも、僕は僕らしく

人生は素晴らしいと歌えるように

もっともっと心のままに生きたい。

もっともっと胸を開いて歌を歌いつづけたい。胸を開いて。

それが愛するということに繋がっていると信じる。

それが人を幸せにすることに繋がっていくと信じる。


鹿児島は僕を育ててくれている。
この土地に生きている意味を実感。
いつかここから世界に羽ばたけるようにと